『現場の先生のための学会』に参加
投稿日:2021.10.28

教員をしていて「学会」に参加するなんて思ってもみませんでした。
第33回日本教育技術学会京都大学第会。
今回は幸運なこと?にその学会に「事務局員の一人」として参加させていただくことになったので、せっかくなので取材も兼ねさせていただきました。
学会というと「大学教授のため」のものというイメージが強く、私には縁がないと思っていました。
事前に受けた説明では、少し違いました。
様々なお立場から発表いただくことが大切。
でも、それと同じぐらい現場の先生方が、何を課題に思い、その解決策を試み、研究しているかを実践発表いただくことも大切。
このように説明を受けました。
一言で言うと、
なのかなと言うイメージでした。
確かに副題を見てみると、
〜近未来で活躍する人材を育てるSTEAM教育を中心に〜
となっています。
『教師の授業力』なんて、まさに現場の視点です。

人・人・人…です。
北海道から沖縄まで、約500名の方が参加。
来場者の方から話しかけられました。
ベテラン教員っぽい方です。
えーと、その価値、わからないです。
ごめんなさい。
その場は乗り切り、スタッフにあとでコソッと聞いてみました。
と言うことでした。
ちょっと自覚が足りませんでした。
もちろんサボっていた訳じゃないですが、何というか改めてスイッチが入りました。
メイン会場での講演は、次のような内容でした。
②堀田龍也先生の講演(東北大学教授)
③出版社から見た先生方の発表
④海外の視察報告
⑤シンポジウム「近未来で活躍する人材を育てるための指導力」
①は実際にステージに子どもたちと先生が立って授業をします。
このような形式を『提案模擬授業』と言うそうです。
聞くと「模擬授業」と言う言葉自体がこの学会から生まれたとか。
ほとんどの教員採用試験で「模擬授業」が行われている中、その言葉の始まりを見た気がしてうれしくなりました。
それにしても、500人の先生の前で授業。
先生もですが、子どもたちもすごい!
「いつも通り」に授業を受けていました。
②堀田龍也先生の講演は、新しい情報って必要だな、と思いました。
学校は一言でいうと「アナログ」です。
でも、実際は「デジタル」が進んでいる世の中です。
この記事もノートと鉛筆じゃなくて、パソコンで作成しています。
そう考えると、時代に合わせた学習方法、効率的な仕事のツールがこれから入ってくるのは自然なことなんだろうな、と感じました。
③④は外して…
(事務局のお手伝いでいなかったんです)
⑤が私には面白かったです。
シンポジウム「近未来で活躍する人材を育てるための指導力」
いろんな立場の方がいます。
大学の先生、
小学校の先生、
それだけじゃなく、
ラグビーワールドカップ2019の方もいらっしゃいました。
組織委員会事務総長代理というお役職の西阪昇先生です。
当たり前ですが、職員室内での雑談じゃありません。
でも、そういうあったかい雰囲気の中で進みます。
結構厳しいことも、これからどうする?という課題も話しているんだけどな、と内容よりも、その空気感の方に圧倒されました。
分科会もいくつか覗きました。
「すごいなー」と思ったのが笑顔。
発表者の皆さんが笑顔なんです。
分科会とはいえ、各会場100名以上いる中でこれだけの笑顔ができるって…
私は多分凍ります。
内容も面白かったです。
という分科会。
今、進んでいる学校の様子を教えてもらいました。
同じ日本の学校にあるとは思えません。
・学級通信をアプリで配信
・タブレットを使った授業
・職員会議資料の全てを持ち歩けるデータ保存方法
でも、これが珍しいとかすごいとかじゃなくて、近未来の日本の学校の姿と聞いてビックリ。
まだ時間がかかるかもしれませんが、海外事例などを聞いていると、そう遠くないのかな、とも思いました。
次回は関東での実施とのこと。
今度は一参加者で行ってみます。
ボランティアとはいえ、事務局だと全ては見られませんでした。
違った視点からは多くのことが学べましたが、全部を学びたいとも思いますので。
初めての学会。
思ったよりもハードルが低くて楽しめました。

…帰路は雨でした…